機械学会 関東講演会で発表
建築をする上で欠かせない傾斜計は、従来の製品だと構造上外乱振動に弱く、現場で使用するには感度が高すぎるために、正確な鉛直が出力出来ないという問題点がありました。

我々は、従来の傾斜計の問題を克服すべく、外乱振動に強く、かつ性能を損なわない光学式傾斜計について研究しています。今までの研究では、ボールレンズの空間は空気だけで満たされた構成で、外乱振動に弱い状況でした。

そこで、ボールレンズの空間に粘性流体を用いた光学式傾斜計を考案し、日本機械学会の関東講演会で発表しました。粘性流体のダンパ作用により、外乱振動を抑えられることが期待できます。
今後、外乱振動を入力した場合のセンサ出力の安定性を評価しようと考えています。

光線追跡による去年と今回の比較

去年と今回の性能比較

発表者のコメント
 発表資料を製作する際には、聴衆者が内容を理解し易いよう、図の配置や説明の流れを考えながら製作しました。また、先生や他の研究室員に相談に乗っていいただくことにより、発表内容を洗練することが出来ました。学生生活最後の発表は、とても満足するものであったと思います。今回の発表は、今後の後輩の発表に役立てることができたのでないかと思います。(大学院2年 西村)